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修復腎移植に賭けた人生

追悼・万波誠医師(上)

ノンフィクション・ライター 髙橋幸春

2023年3月15日号

 万波誠医師が亡くなったのは、22年10月14日のこと。享年81歳だった。その1週間前の夕方、本人から電話が入った。 「高橋さんからも病院のほうに連絡して、一日も早く退院させるように言ってはもらえんか」  元気な声だった。すぐにでも退院し、メスを握りたかったのだろう。このときは、まさか1週間後に亡くなるとは想像もしなかった。  万波医師がこれまでに手掛けた腎移植は、1800例以上だ。東京女子医科大学病院腎臓病総合医療センター泌尿器科と関連3病院で、87年から17年までに2590例の腎移植が行われている。その半数以上を万波医師とその同志である瀬戸内グループの医師らが担ってきたことになる。同じ移植医が手掛けた手術数としては、日本どころか世界でもトップクラスになるだろう。  万波誠医師が亡くなったのは、22年10月14日のこと。享年81歳だった。その1週間前の夕方、本人から電話が入った。 「高橋さんからも病院のほうに連絡して、一日も早く退院させるように言ってはもらえんか」  元気な声だった。すぐにでも退院し、メスを握りたかったのだろう。このときは、まさか1週間後に亡くなるとは想像もしなかった。  万波医師がこれまでに手掛けた腎移植は、1800例以上だ。東京女子医科大学病院腎臓病総合医療センター泌尿器科と関連3病院で、87年から17年までに2590例の腎移植が行われている。その半数以上を万波医師とその同志である瀬戸内グループの医師らが担ってきたことになる。同じ移植医が手掛けた手術数としては、日本どころか世界でもトップクラスになるだろう。

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