医薬経済オンライン

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製薬企業の「HTA担当者は辛いよ」

懸命に取り組んでも薬価は結局下げられる

2023年4月1日号

「対象品目の対応で『HTA担当者です』とはっきり言えないもどかしさがある」  そう語ったのは、武田薬品の加藤雅章氏だ。3月20日に開かれた国際医薬経済・アウトカム研究学会(ISPOR)日本部会のシンポジウムで、内実を訴えた。  医療技術評価(HTA)は、医療技術を医学的、経済的、社会的な側面などから総合的・包括的に評価することを意味する。HTAの一側面として費用対効果評価が存在する。つまり、HTAは必ずしも費用対効果評価だけを指すわけではない。  ところが日本では、「HTAの政策応用」「HTAの導入」など、費用対効果評価を指す表現として、HTAを用いる場面も多い。そのように狭義で使われている現状が、冒頭の加藤氏の発言に反映されている。 「日本の費用対効果評価制度が本来のHTAと異なるとすると、私は純粋なHTA担当者... 「対象品目の対応で『HTA担当者です』とはっきり言えないもどかしさがある」  そう語ったのは、武田薬品の加藤雅章氏だ。3月20日に開かれた国際医薬経済・アウトカム研究学会(ISPOR)日本部会のシンポジウムで、内実を訴えた。  医療技術評価(HTA)は、医療技術を医学的、経済的、社会的な側面などから総合的・包括的に評価することを意味する。HTAの一側面として費用対効果評価が存在する。つまり、HTAは必ずしも費用対効果評価だけを指すわけではない。  ところが日本では、「HTAの政策応用」「HTAの導入」など、費用対効果評価を指す表現として、HTAを用いる場面も多い。そのように狭義で使われている現状が、冒頭の加藤氏の発言に反映されている。 「日本の費用対効果評価制度が本来のHTAと異なるとすると、私は純粋なHTA担当者では

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