「限られる黄金期」の先をどう捌く小野薬品
相良社長の15年はオプジーボの「光」と訴訟の「影」
2023年4月1日号
これからの動きに注目
小野薬品を率いる相良暁社長が、前任の福島大吉前会長より経営のバトンを受け継いでから、この9月でちょうど15年が経つ。売上高に占める長期収載品の比率が9割に達し、新薬メーカーという枕詞をいよいよ返上せざるを得なくなっていた当時の小野の姿に思いを馳せると、製薬企業を「変える」最大のファクターは、トップの資質でも、優秀なコンサルタントの介在でもなく、たった1錠の、あるいは1バイアルの革新的薬剤で充分なのだという業界の「真理」に改めて至る。
14年に悪性黒色腫を適応症として、世界初の免疫チェックポイント阻害薬との触れ込みで上市された「オプジーボ」。翌年の非小細胞肺がんへの適応追加を機に世界展開が始まり、22年度予想は製品販売で1450億円、米ブリストル・マイヤーズスクイブからのロイヤルティ収入で668億円(22年...
これからの動きに注目
小野薬品を率いる相良暁社長が、前任の福島大吉前会長より経営のバトンを受け継いでから、この9月でちょうど15年が経つ。売上高に占める長期収載品の比率が9割に達し、新薬メーカーという枕詞をいよいよ返上せざるを得なくなっていた当時の小野の姿に思いを馳せると、製薬企業を「変える」最大のファクターは、トップの資質でも、優秀なコンサルタントの介在でもなく、たった1錠の、あるいは1バイアルの革新的薬剤で充分なのだという業界の「真理」に改めて至る。
14年に悪性黒色腫を適応症として、世界初の免疫チェックポイント阻害薬との触れ込みで上市された「オプジーボ」。翌年の非小細胞肺がんへの適応追加を機に世界展開が始まり、22年度予想は製品販売で1450億円、米ブリストル・マイヤーズスクイブからのロイヤルティ収入で668億円(22年度
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