医薬経済オンライン

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NOTEBOOK-こぼれ話

反スパイ法適用に製薬業界が震撼

2023年4月1日号

 製薬業界が蜂の巣をつついたような騒ぎとなっている。アステラス製薬の50歳代の日本人男性社員1人が北京市で中国当局に拘束されたことだ。松野博一官房長官は3月27日午前の会見で日本政府として「中国側に早期解放を強く求めている」と強調するが、中国外務省の報道官は同日の記者会見で、アステラス製薬社員の拘束は「反スパイ法違反容疑」であることを明らかにした。 反スパイ法では、中国の安全を脅かす組織や個人を罰するために、中国の国家安全保障機関に権限を与えている。さらに、市民や組織(民間企業など)にもスパイ摘発を義務付け、告発を奨励している。中国の安全を脅かすスパイ活動の例として、国家転覆、テロ活動を挙げている。これはある程度理解できても、事実を捏造する行為も対象となるうえ、スパイ活動以外に国家を危険に晒す行為も処罰できるという、いかような解釈も可能となる...  製薬業界が蜂の巣をつついたような騒ぎとなっている。アステラス製薬の50歳代の日本人男性社員1人が北京市で中国当局に拘束されたことだ。松野博一官房長官は3月27日午前の会見で日本政府として「中国側に早期解放を強く求めている」と強調するが、中国外務省の報道官は同日の記者会見で、アステラス製薬社員の拘束は「反スパイ法違反容疑」であることを明らかにした。 反スパイ法では、中国の安全を脅かす組織や個人を罰するために、中国の国家安全保障機関に権限を与えている。さらに、市民や組織(民間企業など)にもスパイ摘発を義務付け、告発を奨励している。中国の安全を脅かすスパイ活動の例として、国家転覆、テロ活動を挙げている。これはある程度理解できても、事実を捏造する行為も対象となるうえ、スパイ活動以外に国家を危険に晒す行為も処罰できるという、いかような解釈も可能となる法律

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