医薬経済オンライン

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ドクターかでいの医療の裏技

儲からない薬は要らないのか

第34回

かでい伝次郎

2023年4月15日号

 最近、昔からある使い慣れた薬が次々と欠品になっている。半年ほど前までは、古い薬が不足するといっても、もう少し慎ましいものだったが、今はもう出荷調整の範囲が際限なく広がる感じだ。どうして基本薬が手に入らないのか。あまりにも大量の欠品に次ぐ欠品である。そうして、ジェネリック薬のみならず、ブランド薬も、在庫が消尽されても新たに製造されることなく、昔からある良い薬はどんどん市場から消えてゆく。  これを各学会の著名な先生方に話しても学会の委員会で議題にしても、事態の深刻さは理解されない。臨床薬理学の教科書にも載っているような薬がいきなり使えなくなる。嘆いても、皆自分にはどうしようもないと諦め顔だ。  問題の根底には薬価の低さがある。安い薬がいくら売れてもほとんど利益が出ない。いや、製薬工場の維持費を考えたら大きな赤字だ。...  最近、昔からある使い慣れた薬が次々と欠品になっている。半年ほど前までは、古い薬が不足するといっても、もう少し慎ましいものだったが、今はもう出荷調整の範囲が際限なく広がる感じだ。どうして基本薬が手に入らないのか。あまりにも大量の欠品に次ぐ欠品である。そうして、ジェネリック薬のみならず、ブランド薬も、在庫が消尽されても新たに製造されることなく、昔からある良い薬はどんどん市場から消えてゆく。  これを各学会の著名な先生方に話しても学会の委員会で議題にしても、事態の深刻さは理解されない。臨床薬理学の教科書にも載っているような薬がいきなり使えなくなる。嘆いても、皆自分にはどうしようもないと諦め顔だ。  問題の根底には薬価の低さがある。安い薬がいくら売れてもほとんど利益が出ない。いや、製薬工場の維持費を考えたら大きな赤字だ。薬価

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