医薬経済オンライン

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「箔付け」に汲々とする団体会長職の存在価値

MCG・ギルソン人事改革に頭抱えた「日化協」と「製薬協」

2023年4月15日号

 生え抜きの最高幹部ら4人が退任し、4月に新たな体制へ移行したジョンマーク・ギルソン社長率いる三菱ケミカルグループ(MCG)。23年1月の人事発表当初は社内外に衝撃が走り、一部媒体にはこの人事の裏を説く“怪文書”も投げ込まれた。だが、表面上は新規中期経営計画とともに、何事もなかったかのように粛々と新体制の幕が開けた。 「本当に石油化学(石化)事業の分離ができるのか」 「ヘルスケア事業でどう成長を描くのか」  MCGの行く末に関心を寄せる向きは多方面にわたるが、その裏ではホッとしている向きもあった。何を隠そう日本化学工業協会(日化協)と日本製薬工業協会(製薬協)という2つの業界団体関係者である。というのも、今回、首を切られたMCG最高幹部が両団体首脳人事と密接に関わっているからだ。  まず1期2年の任期の途中でMCG...  生え抜きの最高幹部ら4人が退任し、4月に新たな体制へ移行したジョンマーク・ギルソン社長率いる三菱ケミカルグループ(MCG)。23年1月の人事発表当初は社内外に衝撃が走り、一部媒体にはこの人事の裏を説く“怪文書”も投げ込まれた。だが、表面上は新規中期経営計画とともに、何事もなかったかのように粛々と新体制の幕が開けた。 「本当に石油化学(石化)事業の分離ができるのか」 「ヘルスケア事業でどう成長を描くのか」  MCGの行く末に関心を寄せる向きは多方面にわたるが、その裏ではホッとしている向きもあった。何を隠そう日本化学工業協会(日化協)と日本製薬工業協会(製薬協)という2つの業界団体関係者である。というのも、今回、首を切られたMCG最高幹部が両団体首脳人事と密接に関わっているからだ。  まず1期2年の任期の途中でMCG代表

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