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船出時点で嵐に「遭遇」アステラス・岡村新社長

中国で社員が拘束、グレーターチャイナ戦略に暗雲

2023年4月15日号

まったく予想だにしない危機  視聴率が今ひとつ伸びない放映中のNHK大河ドラマのタイトルをもじれば、「どうする直樹?」といった塩梅になってきた。安川健司前社長から岡村直樹新社長への5年ぶりトップ交代というタイミングで、自社の50歳代の幹部社員A氏が中国の国家保安局により突如、北京市内で拘束され、日中間の政治問題に巻き込まれてしまったアステラス製薬を指してである。身柄を押さえられて1ヵ月が経過した。だが、「中国国内の刑法や反スパイ法に違反した疑いがある」(中国外務省)と説明された以外、詳細は不明で、憶測は飛び交うものの、事態に進展は見られない。  いきなり渦中の人となったA氏は、旧山之内製薬の出身で、中国での駐在経験が延べ20年以上という同社でも屈指の中国通とされる。現在の肩書は特別顧問。長年、北京政府との間で事業推進上の窓... まったく予想だにしない危機  視聴率が今ひとつ伸びない放映中のNHK大河ドラマのタイトルをもじれば、「どうする直樹?」といった塩梅になってきた。安川健司前社長から岡村直樹新社長への5年ぶりトップ交代というタイミングで、自社の50歳代の幹部社員A氏が中国の国家保安局により突如、北京市内で拘束され、日中間の政治問題に巻き込まれてしまったアステラス製薬を指してである。身柄を押さえられて1ヵ月が経過した。だが、「中国国内の刑法や反スパイ法に違反した疑いがある」(中国外務省)と説明された以外、詳細は不明で、憶測は飛び交うものの、事態に進展は見られない。  いきなり渦中の人となったA氏は、旧山之内製薬の出身で、中国での駐在経験が延べ20年以上という同社でも屈指の中国通とされる。現在の肩書は特別顧問。長年、北京政府との間で事業推進上の窓口

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