薬のおカネを議論しよう
英国バース滞在記③
第87回
医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦
2023年4月15日号
23年3月、筆者らは英国バースを訪問した。その最大の目的は、「滞在記①」で紹介したように、製薬マネーやその透明性に関するシンポジウムを開催することだった。ここでは、もうひとつの重要なミッションをご紹介したい。それは、今後実施し得る研究についてミーティングを行い、可能であれば、共同でグラントの(競争的資金)申請書を執筆することだ。
海外の先生方と共同研究を実施して強く感じるのが、グラントの獲得を極めて重要視していることだ。そもそも今回のバース訪問自体、筆者と英国バース大学のピョートル・オジエランスキー博士が共同で大和日英基金にグラントを申請し、それが受理されたことで、とんとん拍子に進んでいった。
グラントが極めて重要視される最大の理由が、「バイアウト」と呼ばれるシステムだ。獲得した研究費を自らの給与に割り当てること...
23年3月、筆者らは英国バースを訪問した。その最大の目的は、「滞在記①」で紹介したように、製薬マネーやその透明性に関するシンポジウムを開催することだった。ここでは、もうひとつの重要なミッションをご紹介したい。それは、今後実施し得る研究についてミーティングを行い、可能であれば、共同でグラントの(競争的資金)申請書を執筆することだ。
海外の先生方と共同研究を実施して強く感じるのが、グラントの獲得を極めて重要視していることだ。そもそも今回のバース訪問自体、筆者と英国バース大学のピョートル・オジエランスキー博士が共同で大和日英基金にグラントを申請し、それが受理されたことで、とんとん拍子に進んでいった。
グラントが極めて重要視される最大の理由が、「バイアウト」と呼ばれるシステムだ。獲得した研究費を自らの給与に割り当てることで、
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