話題の焦点
喘息で死なない世の中に
2023年4月15日号
今世紀に入るまでは喘息患者は年々増え続け手をこまねいていた。2025年頃には全世界で約4億人に達するかもとの予測もされた。 喘息死は日本だけで毎年7000人も出ていた。が、これを一気に食い止める治療法が出現、2021年には1037人にまで激減させることに成功した。 その立役者は「吸入ステロイド薬」の復旧である。日々治療に当たる医師の世界ではなかなか改善の見られないケースに若い医師が新方式にチャレンジ、好転させる例が見られるが、今回はこれが年輩の医師にも広がり、一気に花開いたといえよう。 コロナ禍のなかでマスクの徹底着用が、喘息防御に大きく寄与、予想外の効果をもたらしたともいえる。 今後に残された一番の課題は、都道府県別の喘息患者数の大きな差異だ。薬剤を用いても増悪する患者の地域差が7倍もある。この究明を主眼に、日本呼吸器学会は「喘息ゼロ作戦」遂行に乗り...
今世紀に入るまでは喘息患者は年々増え続け手をこまねいていた。2025年頃には全世界で約4億人に達するかもとの予測もされた。 喘息死は日本だけで毎年7000人も出ていた。が、これを一気に食い止める治療法が出現、2021年には1037人にまで激減させることに成功した。 その立役者は「吸入ステロイド薬」の復旧である。日々治療に当たる医師の世界ではなかなか改善の見られないケースに若い医師が新方式にチャレンジ、好転させる例が見られるが、今回はこれが年輩の医師にも広がり、一気に花開いたといえよう。 コロナ禍のなかでマスクの徹底着用が、喘息防御に大きく寄与、予想外の効果をもたらしたともいえる。 今後に残された一番の課題は、都道府県別の喘息患者数の大きな差異だ。薬剤を用いても増悪する患者の地域差が7倍もある。この究明を主眼に、日本呼吸器学会は「喘息ゼロ作戦」遂行に乗り出し
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