読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー
意思を共有することで質を上げる
第216回
大西一幸
2023年5月1日号
治療効果アップにつながる
患者のコミュニケーション力
宮原哲・中山健夫
朝日新聞出版/2023年2月刊
医師と会話した経験は医療関係者ではない側の人間ではかなり多いほうだ。医療関連の専門紙記者の経験があるからで、取材では対等に近い関係性で話すことができたという自負はある。ところが、患者の立場では、うまく話すことができたという記憶がない。狭心症という持病があるため月に1回以上は医師と話す機会があるが、
医師「お変わりありませんか」
筆者「とくにないですね」
との会話で終わることが多い。無論、受診間で狭心症の軽い発作があったときや、血圧の高い時期があったことなどは報告する。
筆者のかかりつけ医は年に4回は血液検査をする。実はその検査値がわかるたびに、前記以外の少々長めのやりとりが発生する。医師...
治療効果アップにつながる
患者のコミュニケーション力
宮原哲・中山健夫
朝日新聞出版/2023年2月刊
医師と会話した経験は医療関係者ではない側の人間ではかなり多いほうだ。医療関連の専門紙記者の経験があるからで、取材では対等に近い関係性で話すことができたという自負はある。ところが、患者の立場では、うまく話すことができたという記憶がない。狭心症という持病があるため月に1回以上は医師と話す機会があるが、
医師「お変わりありませんか」
筆者「とくにないですね」
との会話で終わることが多い。無論、受診間で狭心症の軽い発作があったときや、血圧の高い時期があったことなどは報告する。
筆者のかかりつけ医は年に4回は血液検査をする。実はその検査値がわかるたびに、前記以外の少々長めのやりとりが発生する。医師はこ
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