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巻頭言

迫るAD新薬の国内承認、一方で現場には焦りも

池田学 大阪大学大学院 医学系研究科精神医学教室教授

2023年5月1日号

──エーザイ/米バイオジェンの早期アルツハイマー病(AD)治療薬「レカネマブ」(米国製品名レケンビ)が9月にも国内承認されそうです。臨床での使用にあたり、懸念を訴えられています。 池田 レカネマブのような疾患修飾薬が投入されると、認知症医療の現場はかなり変わる可能性がある。だから、さまざまな人が勉強しておく必要がある。使用にあたっては、アミロイドPETによる診断がほとんどと思われるので、その施設の人々には疾患修飾薬がどんなものなのかをはじめ、必要な認知機能の検査、副作用のチェック、あるいは投薬に該当しなかった方を絶望させないように、どうフォローアップするかなどを検討しておくべきだ。知っているのは治験に携わった医師などごくわずかしかいない。 ──承認まであとわずかです。 池田 大混乱が起こる可能性がある... ──エーザイ/米バイオジェンの早期アルツハイマー病(AD)治療薬「レカネマブ」(米国製品名レケンビ)が9月にも国内承認されそうです。臨床での使用にあたり、懸念を訴えられています。 池田 レカネマブのような疾患修飾薬が投入されると、認知症医療の現場はかなり変わる可能性がある。だから、さまざまな人が勉強しておく必要がある。使用にあたっては、アミロイドPETによる診断がほとんどと思われるので、その施設の人々には疾患修飾薬がどんなものなのかをはじめ、必要な認知機能の検査、副作用のチェック、あるいは投薬に該当しなかった方を絶望させないように、どうフォローアップするかなどを検討しておくべきだ。知っているのは治験に携わった医師などごくわずかしかいない。 ──承認まであとわずかです。 池田 大混乱が起こる可能性があるので

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