業界展望
コロナ禍から得る製薬企業の教訓
第23回 今後5年間が分水嶺
クレディ・スイス証券株式会社株式調査部ディレクター 酒井文義
2023年5月1日号
世界的な新型コロナウイルスの感染急拡大が始まった20年初から3年が経過した。欧米諸国やアジア各国では一足早く脱コロナが進み、ノーマスクの生活が日常化している。日本でも政府が3月13日からマスクの着用を「個人の判断」としてから約1ヵ月半が経過し、5月8日には新型コロナの感染症法上の分類が2類から5類に引き下げられる。世界経済は金利と物価上昇による景気後退を瀬踏みする状況だが、脱コロナによる景気の上昇は明らかに感じられる。
一方、国内医薬品業界へ目を向けると、残念ながら沈滞感が漂っている。まずコロナ禍の3年間を振り返ってみると、デジタル化への取り組みが加速し、働き方改革で業務の効率化が進んだはずである。これが生産性の改善となって収益に貢献してくるはずだが、目に見えるかたちで現れるかどうかはわからない。
海外市場に...
世界的な新型コロナウイルスの感染急拡大が始まった20年初から3年が経過した。欧米諸国やアジア各国では一足早く脱コロナが進み、ノーマスクの生活が日常化している。日本でも政府が3月13日からマスクの着用を「個人の判断」としてから約1ヵ月半が経過し、5月8日には新型コロナの感染症法上の分類が2類から5類に引き下げられる。世界経済は金利と物価上昇による景気後退を瀬踏みする状況だが、脱コロナによる景気の上昇は明らかに感じられる。
一方、国内医薬品業界へ目を向けると、残念ながら沈滞感が漂っている。まずコロナ禍の3年間を振り返ってみると、デジタル化への取り組みが加速し、働き方改革で業務の効率化が進んだはずである。これが生産性の改善となって収益に貢献してくるはずだが、目に見えるかたちで現れるかどうかはわからない。
海外市場に目
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