医薬経済オンライン

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トップ人事で露呈した東レの「ズレた感性」

ライフサイエンス事業は年々先細り

2023年5月15日号

 それにしてもここまで祝福されず、懸念を示される大企業の社長交代劇も近年珍しい。6月に、13年ぶりにトップが代わる合成繊維国内最大手・東レである。会社側のシナリオでは、10年から同社を率いた日覺昭廣社長(74)が代表権を持つ会長に就き、大谷光雄副社長(66)が社長に昇格する。この選任案に対する株主総会での株主賛成比率は果たして5割超を確保し、無事に新体制を発足できるであろうか、見ものである。  投資家など多くのステークホルダーたちが示している「不満」は、一言で述べれば、会社を自発的に変える最大のチャンスであるはずの久しぶりのトップ交代が、期待外れに終わったという点に尽きる。東レはこれからもしばらくの間、経営の硬直と停滞が続くであろうという落胆だとも換言できよう。  無論、こうした“外の人たち”は今回、東レに対して、一時期流行っ...  それにしてもここまで祝福されず、懸念を示される大企業の社長交代劇も近年珍しい。6月に、13年ぶりにトップが代わる合成繊維国内最大手・東レである。会社側のシナリオでは、10年から同社を率いた日覺昭廣社長(74)が代表権を持つ会長に就き、大谷光雄副社長(66)が社長に昇格する。この選任案に対する株主総会での株主賛成比率は果たして5割超を確保し、無事に新体制を発足できるであろうか、見ものである。  投資家など多くのステークホルダーたちが示している「不満」は、一言で述べれば、会社を自発的に変える最大のチャンスであるはずの久しぶりのトップ交代が、期待外れに終わったという点に尽きる。東レはこれからもしばらくの間、経営の硬直と停滞が続くであろうという落胆だとも換言できよう。  無論、こうした“外の人たち”は今回、東レに対して、一時期流行ったも

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