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世界の医薬品業界

パイプラインの見直しが進む欧米大手

第194回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2023年5月15日号

 欧米大手の23年第1四半期決算の発表を見て気づいたのは、パイプラインの見直しが増えたことだ。パイプラインのプロジェクト数が最も多いと言われているノバルティスは1Qの決算発表で、開発品の戦略的適合性と販売可能性を検討した結果、臨床開発プロジェクトの10%を中止またはライセンスアウトすると発表した。中止が多かったのは第I/Ⅱ相の初期のパイプラインで(表)、22年3Qの決算発表時に示されていたI/Ⅱ相のプロジェクト数が97あったものをほとんどの薬効で減らして81とした。全体のプロジェクト数は147から134に減らした。抗がん剤に力を入れているノバルティスは、固形がんのプロジェクトを43から32に減らす一方で、血液がんは25からひとつ増やして26とした。つまり、固形がんでは今後大型化できそうな開発品のプロジェクトは少ないと判断して減らした。  ノバルテ...  欧米大手の23年第1四半期決算の発表を見て気づいたのは、パイプラインの見直しが増えたことだ。パイプラインのプロジェクト数が最も多いと言われているノバルティスは1Qの決算発表で、開発品の戦略的適合性と販売可能性を検討した結果、臨床開発プロジェクトの10%を中止またはライセンスアウトすると発表した。中止が多かったのは第I/Ⅱ相の初期のパイプラインで(表)、22年3Qの決算発表時に示されていたI/Ⅱ相のプロジェクト数が97あったものをほとんどの薬効で減らして81とした。全体のプロジェクト数は147から134に減らした。抗がん剤に力を入れているノバルティスは、固形がんのプロジェクトを43から32に減らす一方で、血液がんは25からひとつ増やして26とした。つまり、固形がんでは今後大型化できそうな開発品のプロジェクトは少ないと判断して減らした。  ノバルティ

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