医薬経済オンライン

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変革期迎えた中国医薬品業界

大幅値下げでもまだ高い

第73回 8回目の量的購買入札を検証する

シード・プランニング 沈友敏

2023年5月15日号

 中国では、薬価制度が2015年6月に廃止されて、もうすぐ8年が経とうとしている。当時は、公定価格制度から自由価格制度に転換されていくだろうと考えていた人が多かったと思う。  しかし、ここ数年、中国政府による医薬品価格への干渉は、ますます強まってきている。典型的な例としては、保険収載のための価格交渉と量的購買入札が挙げられる。これらの2つの制度はいずれも国が主導しているものだ。  さて、今回は第8回量的購買入札の概況を紹介したい。  入札は3月29日に海南省陵水県で行われた。251社の366品目(40製品)が入札に臨んだ結果、174社の252品目(39製品)が落札した。ひとつの製品が入札不落だった。  入札不落となったのは緊急避妊薬「レボノルゲストレル錠」。入札条件を満たした企業は5社で、そのうち入札に参加したのは3社だっ...  中国では、薬価制度が2015年6月に廃止されて、もうすぐ8年が経とうとしている。当時は、公定価格制度から自由価格制度に転換されていくだろうと考えていた人が多かったと思う。  しかし、ここ数年、中国政府による医薬品価格への干渉は、ますます強まってきている。典型的な例としては、保険収載のための価格交渉と量的購買入札が挙げられる。これらの2つの制度はいずれも国が主導しているものだ。  さて、今回は第8回量的購買入札の概況を紹介したい。  入札は3月29日に海南省陵水県で行われた。251社の366品目(40製品)が入札に臨んだ結果、174社の252品目(39製品)が落札した。ひとつの製品が入札不落だった。  入札不落となったのは緊急避妊薬「レボノルゲストレル錠」。入札条件を満たした企業は5社で、そのうち入札に参加したのは3社だった

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