日本の薬機規制 その批判的考察
医薬局(薬機規制)は医政局の下請けか?
第16回
元厚生労働省(薬系技官)津田重城
2023年5月15日号
4月28日。大型連休が間もなく始まろうとする好天の朝、日課の業界誌閲覧を始めた筆者は、前日の27日に行われた厚生労働省医政局の「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」の第12回会合の記事を見ることとなった。5月末にも取りまとめ、との観測が流れるなか、検討会報告書骨子案が提出され、その概要と議論が報道されていた。
医政局の城克文医薬産業振興・医療情報審議官が率いる部門は、85年の薬害エイズ事件の後に、当時の振興と規制分離の政策から医薬局に一本化されていた医薬行政の振興部分が分離されたものであり、残りが現在の医薬・生活衛生局に残った。本来、行政は国民のために立法に基づき行うもので、省内の2つの局に業務が分かれたからといって、それが国民生活に悪影響を与えてはならないのは当然のことである。
同検討会の検...
4月28日。大型連休が間もなく始まろうとする好天の朝、日課の業界誌閲覧を始めた筆者は、前日の27日に行われた厚生労働省医政局の「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」の第12回会合の記事を見ることとなった。5月末にも取りまとめ、との観測が流れるなか、検討会報告書骨子案が提出され、その概要と議論が報道されていた。
医政局の城克文医薬産業振興・医療情報審議官が率いる部門は、85年の薬害エイズ事件の後に、当時の振興と規制分離の政策から医薬局に一本化されていた医薬行政の振興部分が分離されたものであり、残りが現在の医薬・生活衛生局に残った。本来、行政は国民のために立法に基づき行うもので、省内の2つの局に業務が分かれたからといって、それが国民生活に悪影響を与えてはならないのは当然のことである。
同検討会の検討
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