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臨床研究と患者の人権

第6シリーズ① 知らされなかった有害事象情報

2023年5月15日号

 前回(5月1日号)までの各シリーズでは、臨床試験の被験者とされた患者の人権侵害や未確立の医療の安全管理が問題となった事例を見てきた。日本では、医学界のリーダーと言える医師たちであっても、「研究」と「診療」はしっかりと区別し、安全性、有効性が確立していない医薬品の候補物質や診療行為を患者の体で試す場合には厳格な管理が必要であるという認識が希薄だった。 東京大学医科学研究所 医療界から強い拒否反応  その現実は、筆者が朝日新聞の記者であった2010年に同僚記者とともに発表した臨床試験に関する記事が医学界、医療界の一部からの強い批判に晒されるという経験を通じて強く印象付けられた。  発表した記事は、東京大学医科学研究所(以下、東大医科研)が開発した医薬品の候補物質を使って東大医科研の附属病院が行った...  前回(5月1日号)までの各シリーズでは、臨床試験の被験者とされた患者の人権侵害や未確立の医療の安全管理が問題となった事例を見てきた。日本では、医学界のリーダーと言える医師たちであっても、「研究」と「診療」はしっかりと区別し、安全性、有効性が確立していない医薬品の候補物質や診療行為を患者の体で試す場合には厳格な管理が必要であるという認識が希薄だった。 東京大学医科学研究所 医療界から強い拒否反応  その現実は、筆者が朝日新聞の記者であった2010年に同僚記者とともに発表した臨床試験に関する記事が医学界、医療界の一部からの強い批判に晒されるという経験を通じて強く印象付けられた。  発表した記事は、東京大学医科学研究所(以下、東大医科研)が開発した医薬品の候補物質を使って東大医科研の附属病院が行った臨床

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