現場の医師が考える 医薬品マーケティング論
医療経済を操る「見えざる手」
第22回
臨床医 建見 霞嗣
2023年5月15日号
医療は人間社会を健全に保つために必要不可欠なものである──。そのことは、すべての人がよくわかっています。
昔は、有名な医師がひとりでどうにかすれば何とか成り立った医療ですが、現代社会においては、医師が単独でどうこうできるというものではなくなりました。さらに医師と看護師だけでどうにかなるわけでもありません。まして病院がそこにあればいいというものでもないことは明らかでしょう。
患者を助けるために、医師をはじめすべての医療関係者は全力を尽くすという崇高な目的を持っています。しかし、管理者(医療法人の理事長や院長)は、医療を提供するための一連の施設の整備資金や事業を継続させるための運転資金を調達しなければなりません。ここから話がややこしくなってきます。
厚生労働省あたりは医業経営は非営利が原則...
医療は人間社会を健全に保つために必要不可欠なものである──。そのことは、すべての人がよくわかっています。
昔は、有名な医師がひとりでどうにかすれば何とか成り立った医療ですが、現代社会においては、医師が単独でどうこうできるというものではなくなりました。さらに医師と看護師だけでどうにかなるわけでもありません。まして病院がそこにあればいいというものでもないことは明らかでしょう。
患者を助けるために、医師をはじめすべての医療関係者は全力を尽くすという崇高な目的を持っています。しかし、管理者(医療法人の理事長や院長)は、医療を提供するための一連の施設の整備資金や事業を継続させるための運転資金を調達しなければなりません。ここから話がややこしくなってきます。
厚生労働省あたりは医業経営は非営利が原則であ
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