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薬のおカネを議論しよう

外科診療ガイドラインと利益相反@日本外科学会学術集会

第89回

医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦

2023年5月15日号

 23年4月29日、グランドプリンスホテル新高輪で開催された日本外科学会定期学術集会において、外科診療ガイドラインの批判的吟味について発表し、質疑応答も含め大いに盛り上がった。もちろん強調したのは製薬企業や医療機器企業との利益相反の問題だ。  採択されたのは、「診療ガイドライン診療の検証」というシンポジウムで、飛天という最も大きな会場で発表を行う機会に恵まれた。  筆者は外科領域において、利益相反の問題は極めて重要だと考えている。ひとつには、手術室で、利益相反に関係する事件が相次いでいることだ。奨学寄附金をめぐる三重大学の臨床麻酔科と小野薬品の不祥事や眼科医が金銭的な見返りとひきかえに外部業者に手術動画を患者に無断で渡していた事例など枚挙に暇がない。  さらに、手術に関わる医療機器の選択などは利益相反に影響さ...  23年4月29日、グランドプリンスホテル新高輪で開催された日本外科学会定期学術集会において、外科診療ガイドラインの批判的吟味について発表し、質疑応答も含め大いに盛り上がった。もちろん強調したのは製薬企業や医療機器企業との利益相反の問題だ。  採択されたのは、「診療ガイドライン診療の検証」というシンポジウムで、飛天という最も大きな会場で発表を行う機会に恵まれた。  筆者は外科領域において、利益相反の問題は極めて重要だと考えている。ひとつには、手術室で、利益相反に関係する事件が相次いでいることだ。奨学寄附金をめぐる三重大学の臨床麻酔科と小野薬品の不祥事や眼科医が金銭的な見返りとひきかえに外部業者に手術動画を患者に無断で渡していた事例など枚挙に暇がない。  さらに、手術に関わる医療機器の選択などは利益相反に影響されや

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