意外に多い財界企業の世襲 | 医薬経済オンライン

財界論

意外に多い財界企業の世襲

第32回　カギは機会平等の担保

茨城大学名誉教授　古賀純一郎

2023年5月15日号

　親子2代による財界総理の初の“世襲〟版が2年後に誕生する。1990年代中盤に経団連（日本経団連の前身）会長を務めた実父の故豊田章一郎に次いで長男のトヨタ自動車総帥の豊田章男（66）が25年6月にも就く見通しとなったためだ。財界では半世紀以上前に藤山コンツェルンの総帥の藤山雷太、愛一郎の親子が日本商工会議所会頭に座ったケースがある。現職の大阪商工会議所会頭の鳥井信吾サントリーホールディングス（HD）副会長と5代前の佐治敬三会頭とは同族関係。財界と企業、世襲について考察してみた。　トヨタが世襲企業であることは論を待たない。会長の章男は明治の発明王豊田佐吉の長男の創業者喜一郎の孫。タカラジェンヌとの結婚で話題となった一人息子の大輔（35）はすでに関連会社の幹部だから世襲はなお続きそうだ。　親子2代による財界総理の初の“世襲〟版が2年後に誕生する。1990年代中盤に経団連（日本経団連の前身）会長を務めた実父の故豊田章一郎に次いで長男のトヨタ自動車総帥の豊田章男（66）が25年6月にも就く見通しとなったためだ。財界では半世紀以上前に藤山コンツェルンの総帥の藤山雷太、愛一郎の親子が日本商工会議所会頭に座ったケースがある。現職の大阪商工会議所会頭の鳥井信吾サントリーホールディングス（HD）副会長と5代前の佐治敬三会頭とは同族関係。財界と企業、世襲について考察してみた。　トヨタが世襲企業であることは論を待たない。会長の章男は明治の発明王豊田佐吉の長男の創業者喜一郎の孫。タカラジェンヌとの結婚で話題となった一人息子の大輔（35）はすでに関連会社の幹部だから世襲はなお続きそうだ。

有料会員限定

会員登録（有料）
この記事をお読みいただくためには、会員登録（有料）が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
１ユーザーごとの登録をお願い致します。（1ユーザー１アカウントです）

googleAdScence

HOTワード一覧

googleAdScence