CAR-T２次療法：イエスカルタvsキムリアの明暗

Pharmacoeconomics ━療法の価値━

第125回　DLBCL細胞療法の再点検

2023年6月1日号

▽リンパ腫のCAR-T細胞療法はイエスカルタとブレヤンジが二次ラインの適応拡大を実現した ▽キムリア2次療法は経済的にも支持できない：競争状態に入る細胞遺伝子療法の比較分析だ【出典】Jee H. Choe, et al., Cost-effectiveness of Axicabtagene Ciloleuel and Tisagenlecleucel as second-line or later therapy in relapsed or refractory diffuse large B-cell lymphoma1, JAMA Network Open 2022年12月　最初の治験成功から11年、米国食品医薬品局（FDA）による初承認から6年を迎えるCAR—T細胞療法は、副作用を抑える患者管理の改善を重ね、療法を一新する技術革新を展望する一方で、当初からの価格とアクセスへの対応に苦闘が続いている（注①）。　薬局給付管理大手オプタムRxは2022年夏、パンデミック後の細胞遺伝子療法の波を警告した。患者数の多い疾患への... ▽リンパ腫のCAR-T細胞療法はイエスカルタとブレヤンジが二次ラインの適応拡大を実現した ▽キムリア2次療法は経済的にも支持できない：競争状態に入る細胞遺伝子療法の比較分析だ【出典】Jee H. Choe, et al., Cost-effectiveness of Axicabtagene Ciloleuel and Tisagenlecleucel as second-line or later therapy in relapsed or refractory diffuse large B-cell lymphoma1, JAMA Network Open 2022年12月　最初の治験成功から11年、米国食品医薬品局（FDA）による初承認から6年を迎えるCAR—T細胞療法は、副作用を抑える患者管理の改善を重ね、療法を一新する技術革新を展望する一方で、当初からの価格とアクセスへの対応に苦闘が続いている（注①）。　薬局給付管理大手オプタムRxは2022年夏、パンデミック後の細胞遺伝子療法の波を警告した。患者数の多い疾患への広

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