NOTEBOOK-こぼれ話
菅前首相「私が薬価は毎年改定にした」発言に業界落胆
2023年6月1日号
菅義偉前首相の「毎年薬価改定」に関する発言に対し、製薬業界は大きく落胆している。 菅氏は5月14日、日曜早朝の報道番組に出演。政府内で争点となっている少子化対策の財源捻出策を問われ、全体で130兆円ある社会保障の給付を「全部精査することが大事だ」と説いた。その直後になんと、官房長官時代に道筋をつけ、菅政権時の21年度に実施した中間年改定を持ち出し「薬価改定が2年に1回だったのを1年ごとにした」と、多くの視聴者にはピンとこない自身の“手柄”を誇示したのだ。そのうえで、社会保障の歳出について「もう1度厳しく全体を査定すべき」と持論を語った。 菅氏の発言に製薬業界が失望した理由は昨年複数回、菅氏に接触しているからだ。複数の関係者によると、面談に漕ぎ着けたのは当時の日本製薬団体連合会の眞鍋淳会長らである。企業再編・淘汰が進んでいないなどと問題意識を持つ菅氏...
菅義偉前首相の「毎年薬価改定」に関する発言に対し、製薬業界は大きく落胆している。 菅氏は5月14日、日曜早朝の報道番組に出演。政府内で争点となっている少子化対策の財源捻出策を問われ、全体で130兆円ある社会保障の給付を「全部精査することが大事だ」と説いた。その直後になんと、官房長官時代に道筋をつけ、菅政権時の21年度に実施した中間年改定を持ち出し「薬価改定が2年に1回だったのを1年ごとにした」と、多くの視聴者にはピンとこない自身の“手柄”を誇示したのだ。そのうえで、社会保障の歳出について「もう1度厳しく全体を査定すべき」と持論を語った。 菅氏の発言に製薬業界が失望した理由は昨年複数回、菅氏に接触しているからだ。複数の関係者によると、面談に漕ぎ着けたのは当時の日本製薬団体連合会の眞鍋淳会長らである。企業再編・淘汰が進んでいないなどと問題意識を持つ菅氏に対
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