医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

第一三共エスファとクオール、誰もわからない融合メリット

熱気ゼロの後発品企業M&Aの真相

2023年6月1日号

第一三共エスファにとってベストな選択?  どの角度から検証しても「シナジー」はまったく見えない。薬局事業が中核のクオールホールディングスが第一三共から第一三共エスファを250億円で買収する話である。  第一三共は新薬特化を名目とするが、どう見てもクオールが参入する後発品産業は斜陽産業。毎年薬価引き下げに原材料高も加わり、専業大手でさえ青息吐息の状態だ。第一三共エスファを支えるオーソライズド・ジェネリックも結局、「後発品」に変わりはない。第一三共からすると、先が見えない事業からようやく撤退する道筋をつけた。  後発品を手掛ける最後の大手新薬メーカーの第一三共が諦めた第一三共エスファ。クオール傘下なら「成長戦略」を描けるのかと言えば、そうはならないのは明白だ。このニュースに触れても、熱気を帯びてこない原因は... 第一三共エスファにとってベストな選択?  どの角度から検証しても「シナジー」はまったく見えない。薬局事業が中核のクオールホールディングスが第一三共から第一三共エスファを250億円で買収する話である。  第一三共は新薬特化を名目とするが、どう見てもクオールが参入する後発品産業は斜陽産業。毎年薬価引き下げに原材料高も加わり、専業大手でさえ青息吐息の状態だ。第一三共エスファを支えるオーソライズド・ジェネリックも結局、「後発品」に変わりはない。第一三共からすると、先が見えない事業からようやく撤退する道筋をつけた。  後発品を手掛ける最後の大手新薬メーカーの第一三共が諦めた第一三共エスファ。クオール傘下なら「成長戦略」を描けるのかと言えば、そうはならないのは明白だ。このニュースに触れても、熱気を帯びてこない原因はそこ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence