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大手紙「疑惑誤報道」に振り回された鳥取大と前教授

未承認動物用医薬品の臨床研究で農水省が突如通達

2023年6月1日号

 4月下旬、農林水産省は都道府県、獣医師会、日本動物用医薬品協会宛に消費・安全局長通達を発した。タイトルは「臨床研究において使用される未承認動物用医薬品の提供等に係る医薬品、医療機器の品質、有効性及び安全性の確保に関する法律の適用」という官庁らしい長い名称だが、要は動物医薬品の臨床研究では薬機法に触れないように留意するように、といったもので、獣医師や研究者なら誰でも心得ているはずの内容なのだ。実際、通知を受け取った獣医師の多くが「曖昧になりがちなことが明確化されたことは良いことです」と冷静に受け止めている。  それにしても、農水省がこうした通知を発したのはなぜなのか。思い当たるのは読売新聞が2回に亘って報道した鳥取大学農学部共通獣医学科の岡本芳晴教授が行っていた臨床研究らしい。何しろ、記事の見出しは「鳥取大教授、犬猫用の未承認薬...  4月下旬、農林水産省は都道府県、獣医師会、日本動物用医薬品協会宛に消費・安全局長通達を発した。タイトルは「臨床研究において使用される未承認動物用医薬品の提供等に係る医薬品、医療機器の品質、有効性及び安全性の確保に関する法律の適用」という官庁らしい長い名称だが、要は動物医薬品の臨床研究では薬機法に触れないように留意するように、といったもので、獣医師や研究者なら誰でも心得ているはずの内容なのだ。実際、通知を受け取った獣医師の多くが「曖昧になりがちなことが明確化されたことは良いことです」と冷静に受け止めている。  それにしても、農水省がこうした通知を発したのはなぜなのか。思い当たるのは読売新聞が2回に亘って報道した鳥取大学農学部共通獣医学科の岡本芳晴教授が行っていた臨床研究らしい。何しろ、記事の見出しは「鳥取大教授、犬猫用の未承認薬を1

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