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2023年6月1日号
需要高い肥満薬、各社が開発を急ぐ
体重減少治療薬に対する需要が世界各地で非常に大きく、とくに米国で10年以内に年間売上高が1000億ドルに達する製品が10品目も登場するかもしれないと、業界幹部やアナリストが予想している。体重減少薬を将来の成長ドライバーとする企業は多く、熾烈な開発競争が始まっている。
すでに人気の高いデンマークのノボノルディスクの「ウェゴビイ」(一般名=セマグルチド)は品薄の状態が続いている。ウェゴビイはGLP―1と呼ばれる食欲調節ホルモンの作用を模倣した薬剤。GLP―1は、血糖値を下げるインスリンの分泌を促進し、食物が腸を通過するのを遅らせる作用が認められている。米国食品医薬品局(FDA)はセマグルチドについて、17年に「オゼンピック」を糖尿病用薬に、21年にウェゴビイを体重減少用薬として承認した。米国でBMIが30以上の...
需要高い肥満薬、各社が開発を急ぐ
体重減少治療薬に対する需要が世界各地で非常に大きく、とくに米国で10年以内に年間売上高が1000億ドルに達する製品が10品目も登場するかもしれないと、業界幹部やアナリストが予想している。体重減少薬を将来の成長ドライバーとする企業は多く、熾烈な開発競争が始まっている。
すでに人気の高いデンマークのノボノルディスクの「ウェゴビイ」(一般名=セマグルチド)は品薄の状態が続いている。ウェゴビイはGLP―1と呼ばれる食欲調節ホルモンの作用を模倣した薬剤。GLP―1は、血糖値を下げるインスリンの分泌を促進し、食物が腸を通過するのを遅らせる作用が認められている。米国食品医薬品局(FDA)はセマグルチドについて、17年に「オゼンピック」を糖尿病用薬に、21年にウェゴビイを体重減少用薬として承認した。米国でBMIが30以上の人、
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