「脇役たち」の矜恃 〜被災地からの言付け〜
習慣
第22回
薬剤師:武田雄高
2023年6月15日号
気仙沼市では27年連続のカツオ水揚げ量日本一をめざし、5月中旬から水揚げが始まった。今年は好調な滑り出しで味も良く、秋まで続く漁にも期待が持てると船頭が話していた。カツオが及ぼす日本経済への影響は微々たるものですらなかろうが、それでも気仙沼市にとっては活気の源。地場産業が上向けば不思議と住民の気持ちも上を向くものだ。
この時期になると、カツオ船関係者から「カツオ食べる?」と連絡が入る。型の良い個体を選んでお裾分けしてもらえるのが有り難い。「食べる」と答えれば一尾丸ごと発泡スチロールでやってくる。魚を捌くのが苦手な家庭は「サク(捌いた状態)で」と伝えないと処理が大変。私は刺身よりも藁焼きが好きで、にんにくスライスと岩塩で香燻を味わう。家庭で本格的な藁焼きは面倒だがスーパーで買ってきた半身を一周、バーナーで炙るだけで十分に楽しめ...
気仙沼市では27年連続のカツオ水揚げ量日本一をめざし、5月中旬から水揚げが始まった。今年は好調な滑り出しで味も良く、秋まで続く漁にも期待が持てると船頭が話していた。カツオが及ぼす日本経済への影響は微々たるものですらなかろうが、それでも気仙沼市にとっては活気の源。地場産業が上向けば不思議と住民の気持ちも上を向くものだ。
この時期になると、カツオ船関係者から「カツオ食べる?」と連絡が入る。型の良い個体を選んでお裾分けしてもらえるのが有り難い。「食べる」と答えれば一尾丸ごと発泡スチロールでやってくる。魚を捌くのが苦手な家庭は「サク(捌いた状態)で」と伝えないと処理が大変。私は刺身よりも藁焼きが好きで、にんにくスライスと岩塩で香燻を味わう。家庭で本格的な藁焼きは面倒だがスーパーで買ってきた半身を一周、バーナーで炙るだけで十分に楽しめるの
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