医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

家計簿目線の医療経済 コスパ患者学

AFに対するエドキサバン、薬剤費支払いは12万円増

第22回

黒澤 恵

2023年6月15日号

 生活習慣病関連で高い売上げを維持している薬剤に抗凝固薬がある。主として心房細動患者の脳塞栓症予防に用いられる薬だ。長年用いられてきたワルファリンは定期的な血液検査を伴う「効き具合(抗凝固作用)の調節」が必要な上に、納豆などの食品との交互作用があるため食生活に一定の制限がかかる。そのような不便さを解消する新薬として、11年に直接経口抗凝固薬(DOAC)が登場した。採血結果に基づく抗凝固作用の調節が不可能なため定期的な採血は「不要」とされ、またワルファリンに比べ食品・他薬剤との交互作用も少ない。  そのDOACのなかでも好調に売れているのがエドキサバンだ。現在の年間売上高はおよそ年間1000億円。DOACのトップを走っている。ちなみに14年に心房細動患者の脳塞栓症予防の適応がなかったにもかかわらずガイドラインに「推奨」薬として明記され、注目を集めた...  生活習慣病関連で高い売上げを維持している薬剤に抗凝固薬がある。主として心房細動患者の脳塞栓症予防に用いられる薬だ。長年用いられてきたワルファリンは定期的な血液検査を伴う「効き具合(抗凝固作用)の調節」が必要な上に、納豆などの食品との交互作用があるため食生活に一定の制限がかかる。そのような不便さを解消する新薬として、11年に直接経口抗凝固薬(DOAC)が登場した。採血結果に基づく抗凝固作用の調節が不可能なため定期的な採血は「不要」とされ、またワルファリンに比べ食品・他薬剤との交互作用も少ない。  そのDOACのなかでも好調に売れているのがエドキサバンだ。現在の年間売上高はおよそ年間1000億円。DOACのトップを走っている。ちなみに14年に心房細動患者の脳塞栓症予防の適応がなかったにもかかわらずガイドラインに「推奨」薬として明記され、注目を集めた薬

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence