医薬経済オンライン

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花粉症対策で鳥居薬品に「特需」は本当か

JTの天下り企業に岸田政権が「救いの手」

2023年6月15日号

 鳥居薬品に追い風が吹きつつある。政府の「花粉症に関する関係閣僚会議」(議長=岸田文雄首相)が5月30日に取りまとめた花粉症対策として、舌下免疫療法に用いる治療薬の供給量を5年以内に現在の年間25万人分から4倍の100万人分に増産する方針を示したからだ。増産対象となるのが、同社のスギ花粉症治療薬「シダキュア」。今後の「特需」で業績拡大が期待できるとして、株式市場では早くも思惑的な買いが入り、同日の鳥居薬品の株価は3.3%上昇した。  シダキュアの22年12月期の売上高は約96億円で、今期は100億円を超える見通し。4倍の増産となれば、売上高は400億円なので、業績が低迷気味の同社にとっては国策がまさに天の恵みとなる。ただ、このシダキュア、増産といってもそう簡単にできる薬ではなく、来年から倍増というわけにはいかないようだ。  鳥居薬品に追い風が吹きつつある。政府の「花粉症に関する関係閣僚会議」(議長=岸田文雄首相)が5月30日に取りまとめた花粉症対策として、舌下免疫療法に用いる治療薬の供給量を5年以内に現在の年間25万人分から4倍の100万人分に増産する方針を示したからだ。増産対象となるのが、同社のスギ花粉症治療薬「シダキュア」。今後の「特需」で業績拡大が期待できるとして、株式市場では早くも思惑的な買いが入り、同日の鳥居薬品の株価は3.3%上昇した。  シダキュアの22年12月期の売上高は約96億円で、今期は100億円を超える見通し。4倍の増産となれば、売上高は400億円なので、業績が低迷気味の同社にとっては国策がまさに天の恵みとなる。ただ、このシダキュア、増産といってもそう簡単にできる薬ではなく、来年から倍増というわけにはいかないようだ。

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