医薬経済オンライン

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大幸薬品会長個人を訴えた興和の「企図」

泥沼の経営状態に今度は善管注意義務違反

2023年6月15日号

クレベリン問題は前代未聞の展開に  正に泣きっ面に蜂だ。ラッパのマークの胃腸薬「正露丸」で知られる大幸薬品である。同社は消費者庁からドル箱商品だった除菌消臭製品「クレベリン」に対し不当景品表示法違反(優良誤認)として受けた措置命令をめぐって争っていた訴訟が東京高裁で敗訴。措置命令を受け入れることにし、課徴金6億744万円を納付したばかりだった。ところが、今度は代表取締役の柴田仁会長が大株主から株主代表訴訟を起こされたのだ。  しかも、訴えた株主とは、何と医療用医薬品「リバロ」や「パルモディア」、OTC薬では整腸剤「キャベジンコーワ」や風邪薬「コルゲンコーワ」でお馴染みの興和。同社は同業である大幸薬品の株式2.96%を保有する大株主に名を連ねていた。  訴えの概要は、大幸薬品が消費者庁から措置命令を受けた結果、販... クレベリン問題は前代未聞の展開に  正に泣きっ面に蜂だ。ラッパのマークの胃腸薬「正露丸」で知られる大幸薬品である。同社は消費者庁からドル箱商品だった除菌消臭製品「クレベリン」に対し不当景品表示法違反(優良誤認)として受けた措置命令をめぐって争っていた訴訟が東京高裁で敗訴。措置命令を受け入れることにし、課徴金6億744万円を納付したばかりだった。ところが、今度は代表取締役の柴田仁会長が大株主から株主代表訴訟を起こされたのだ。  しかも、訴えた株主とは、何と医療用医薬品「リバロ」や「パルモディア」、OTC薬では整腸剤「キャベジンコーワ」や風邪薬「コルゲンコーワ」でお馴染みの興和。同社は同業である大幸薬品の株式2.96%を保有する大株主に名を連ねていた。  訴えの概要は、大幸薬品が消費者庁から措置命令を受けた結果、販売不

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