医薬経済オンライン

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日本の薬機規制 その批判的考察

薬機規制行政は生まれ変われるか

第18回

元厚生労働省(薬系技官)津田重城

2023年6月15日号

 5月30日に自民党社会保障制度調査会の創薬力の強化育成に関するプロジェクトチーム(PT)の提言が出され、財政制度等審議会でも保険上の薬剤費負担のあり方を含む春の建議が出された。また、厚生労働省の安藤公一医政局医薬産業振興・医療情報企画課長や山本史大臣官房審議官の講演の模様が伝えられ、6月中には政策実現の最終関門とされる「骨太の方針」が決定されるので、今回も時事的なものになる。  冒頭のPT提言では、4具体的政策の方向性として、冒頭に前号(6月1日号)でも挙げた「医薬品に係る国家戦略の確立と実行体制の整備」がある。注意を要するのは、「具体的施策の方向性」の後に「R3・5・13『医薬品産業エコシステムと医薬安全保障の確立』を前提に」と書かれていることだ。2年前の文書は副題に「医薬品産業ビジョンへの提言」と書かれ、時期はワクチン戦略が出される20日...  5月30日に自民党社会保障制度調査会の創薬力の強化育成に関するプロジェクトチーム(PT)の提言が出され、財政制度等審議会でも保険上の薬剤費負担のあり方を含む春の建議が出された。また、厚生労働省の安藤公一医政局医薬産業振興・医療情報企画課長や山本史大臣官房審議官の講演の模様が伝えられ、6月中には政策実現の最終関門とされる「骨太の方針」が決定されるので、今回も時事的なものになる。  冒頭のPT提言では、4具体的政策の方向性として、冒頭に前号(6月1日号)でも挙げた「医薬品に係る国家戦略の確立と実行体制の整備」がある。注意を要するのは、「具体的施策の方向性」の後に「R3・5・13『医薬品産業エコシステムと医薬安全保障の確立』を前提に」と書かれていることだ。2年前の文書は副題に「医薬品産業ビジョンへの提言」と書かれ、時期はワクチン戦略が出される20日ほど

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