医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

遺伝子治療製剤「複数回投与」の魅力

第151回 問題はオフラベル使用の拡大

宮田総研代表取締役 宮田満

2023年6月15日号

 遺伝子治療の大きな制約のひとつとして挙げられるのが、ベクターを直接患者に投与する「in vivo遺伝子治療」、体外で細胞に遺伝子を導入して再移植する「ex vivo遺伝子治療」を問わず、これまで一生涯に1度の投与しか認可されなかったことである。  だが、5月19日に米国でこの遺伝子治療の頸木を打破する遺伝子治療製剤「Vyjubek(バイジュベク)」が認可された(図1)。開発企業は米国のバイオベンチャーであるクリスタル・バイオテックで25年には日本でも商品化される。この結果、遺伝子治療の適応対象疾患は大幅に拡大する見通しだ。しかし、同時に遺伝子治療のある種のタブーと言われてきたコスメティック(美容)医療への扉を開きかねない社会的問題を惹起する可能性も生まれた。  遺伝子治療の大きな制約のひとつとして挙げられるのが、ベクターを直接患者に投与する「in vivo遺伝子治療」、体外で細胞に遺伝子を導入して再移植する「ex vivo遺伝子治療」を問わず、これまで一生涯に1度の投与しか認可されなかったことである。  だが、5月19日に米国でこの遺伝子治療の頸木を打破する遺伝子治療製剤「Vyjubek(バイジュベク)」が認可された(図1)。開発企業は米国のバイオベンチャーであるクリスタル・バイオテックで25年には日本でも商品化される。この結果、遺伝子治療の適応対象疾患は大幅に拡大する見通しだ。しかし、同時に遺伝子治療のある種のタブーと言われてきたコスメティック(美容)医療への扉を開きかねない社会的問題を惹起する可能性も生まれた。

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