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年々細く危うくなる「骨太の方針」
2023年7月1日号
毎年6月上旬になると、「経済財政運営と改革の基本方針(いわゆる骨太の方針)」が政府から発表される。筆者は毎年、この「骨太の方針」に期待をもって目を通している。「骨太の方針2023(原案)」は、前年度に策定した新型コロナウイルス対策で膨張した歳出の構造を「平時に戻す」方針が示された。しかし注目すべき提案や新規政策は見当たらない。 ここから医療関連問題、医薬品と製薬産業に関係すると考えられる記述について触れることにする。 医療に係る諸課題などについては、「持続可能な社会保障制度の構築」の項に次の記載などが見られる。少し冗長になるが、その一部を抜粋する。「……医療・介護等の不断の改革により、ワイズスペンディングを徹底し、保険料負担の上限を抑制することが極めて重要である。このためすべての世代で能力に応じて負担し支え合い、必要な社会保障サービスが必要な...
毎年6月上旬になると、「経済財政運営と改革の基本方針(いわゆる骨太の方針)」が政府から発表される。筆者は毎年、この「骨太の方針」に期待をもって目を通している。「骨太の方針2023(原案)」は、前年度に策定した新型コロナウイルス対策で膨張した歳出の構造を「平時に戻す」方針が示された。しかし注目すべき提案や新規政策は見当たらない。 ここから医療関連問題、医薬品と製薬産業に関係すると考えられる記述について触れることにする。 医療に係る諸課題などについては、「持続可能な社会保障制度の構築」の項に次の記載などが見られる。少し冗長になるが、その一部を抜粋する。「……医療・介護等の不断の改革により、ワイズスペンディングを徹底し、保険料負担の上限を抑制することが極めて重要である。このためすべての世代で能力に応じて負担し支え合い、必要な社会保障サービスが必要な方
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