医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

INTERVIEW

品目数絞り込みで経営再建

インタビュー・前田大介 前田薬品工業社長

2023年7月1日号

 05年の製造委受託「解禁」に伴う、少量多品種生産体制による拡大路線の追求。納期最優先の社内カルチャー。そして品質不祥事の発覚──。「くすりの富山」に本社を置く前田薬品工業は10年前に行政処分を受け、経営破綻寸前のどん底まで落ちた。不祥事の原因や構図は、小林化工や日医工などとほぼ同じだ。現在、少量多品種生産など後発品産業の構造的課題が盛んに指摘されているが、これも前田薬品が抱えていた問題と共通する。良くも悪くも同社は、後発品業界を先行するかたちで構造的課題に直面し、非効率な少量多品種生産からの脱却などに取り組み、経営再建を果たした。 不正発覚後に経営改革を指揮してきた前田大介社長に、破綻寸前に陥った経緯や大幅な戦略見直しなど、話を聞いた。──14年の行政処分以降、大きく経営戦略を見直した理由は。前田 当時は少量多品種生産の体制を敷いていた。もとも...  05年の製造委受託「解禁」に伴う、少量多品種生産体制による拡大路線の追求。納期最優先の社内カルチャー。そして品質不祥事の発覚──。「くすりの富山」に本社を置く前田薬品工業は10年前に行政処分を受け、経営破綻寸前のどん底まで落ちた。不祥事の原因や構図は、小林化工や日医工などとほぼ同じだ。現在、少量多品種生産など後発品産業の構造的課題が盛んに指摘されているが、これも前田薬品が抱えていた問題と共通する。良くも悪くも同社は、後発品業界を先行するかたちで構造的課題に直面し、非効率な少量多品種生産からの脱却などに取り組み、経営再建を果たした。 不正発覚後に経営改革を指揮してきた前田大介社長に、破綻寸前に陥った経緯や大幅な戦略見直しなど、話を聞いた。──14年の行政処分以降、大きく経営戦略を見直した理由は。前田 当時は少量多品種生産の体制を敷いていた。もともと外

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence