医薬経済オンライン

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上昌広の日本医療の診立て

相次ぐ医療界の逮捕、立件の背景

第34回 腐敗は構造的、司法は躊躇なくメスを入れていく

医療ガバナンス研究所理事長

2023年7月1日号

 医療に対する司法の目が厳しくなっている。6月8日、国立保健医療科学院の元政策技術評価研究部長が官製談合防止法違反で逮捕された。この人物は、1986(昭和61)年に東京大学医学部を卒業した医師だ。厚生労働省の「施設等機関」に勤務するエリート医師を逮捕したことになる。  さらに、6月19日には、白内障治療に用いる眼内レンズの選定の見返りに80万円を受け取った収賄容疑で、大和高田市立病院の眼科医が書類送検された。  この金は、手術動画提供の見返りに、医療機器メーカーのスター・ジャパンから提供されたものだ。院内での手続きは兎も角として、「裏金」ではない。この件を事件化するか否かは、警察幹部の覚悟次第だ。警察が医療に積極的に介入していると言っていい。  医療に対する司法の目が厳しくなっている。6月8日、国立保健医療科学院の元政策技術評価研究部長が官製談合防止法違反で逮捕された。この人物は、1986(昭和61)年に東京大学医学部を卒業した医師だ。厚生労働省の「施設等機関」に勤務するエリート医師を逮捕したことになる。  さらに、6月19日には、白内障治療に用いる眼内レンズの選定の見返りに80万円を受け取った収賄容疑で、大和高田市立病院の眼科医が書類送検された。  この金は、手術動画提供の見返りに、医療機器メーカーのスター・ジャパンから提供されたものだ。院内での手続きは兎も角として、「裏金」ではない。この件を事件化するか否かは、警察幹部の覚悟次第だ。警察が医療に積極的に介入していると言っていい。

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