時感/編集後記
時感/編集後記
2023年7月1日号
時感
いち記者の「喜怒哀楽」
〽くだらねぇとつぶやいて、醒めたつらして歩く
ついついスナックで歌いたくなる『今宵の月のように』。新聞記者として物を書くときの原動力となっているのが「くだらねえ」と呟く〝怒〟だ。不条理や不正義、組織や個人の汚職、保身や怠慢に怒り、書き殴ってきた。ただどんなに息巻いて書いても読者に届かなければ、また読者を〝喜〟ばせられなければ単なる遠吠えに過ぎない。
日刊紙のデスクを務めていた頃、記者に向かって発破を掛けていたのが「おもしろいものを書け」だった。けれどこの「おもしろい」というのは曲者で、絶えず読者との距離感を掴んでいないと見誤る。
彼らが何をおもしろいと感じるのか、いつも探っていないとミスリードする。とくに業界紙の場合、読者と取材相手はニアリーイコール。こ...
時感
いち記者の「喜怒哀楽」
〽くだらねぇとつぶやいて、醒めたつらして歩く
ついついスナックで歌いたくなる『今宵の月のように』。新聞記者として物を書くときの原動力となっているのが「くだらねえ」と呟く〝怒〟だ。不条理や不正義、組織や個人の汚職、保身や怠慢に怒り、書き殴ってきた。ただどんなに息巻いて書いても読者に届かなければ、また読者を〝喜〟ばせられなければ単なる遠吠えに過ぎない。
日刊紙のデスクを務めていた頃、記者に向かって発破を掛けていたのが「おもしろいものを書け」だった。けれどこの「おもしろい」というのは曲者で、絶えず読者との距離感を掴んでいないと見誤る。
彼らが何をおもしろいと感じるのか、いつも探っていないとミスリードする。とくに業界紙の場合、読者と取材相手はニアリーイコール。ここ
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