医薬経済オンライン

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日本の薬機規制 その批判的考察

タブーへの挑戦、薬事検討会

第20回

元厚生労働省(薬系技官)津田重城

2023年7月15日号

 前回(7月1日)で述べた規制当局の国際的な本格的連携については、私的事情で恐縮であるが、少しお待ちいただきたい。 長期品と後発品は異なる  厚生労働省医政局の検討会の報告書が出た後、薬価に関する中央社会保険医療協議会での議論が7月5日から始まった。さまざまな要素があるが、7月6日付の姉妹紙RISFAXでは日本製薬団体連合会の岡田安史会長が、長期収載品について、『医療現場からの要望などもあり、「撤退したくてもできないのが実態だ」と述べた』と報じられ、筆者も同感である。以前からどうして強く主張しないのかと思っていた(主張する優先順位がそれほど高くなかったのであろうか)。  素人の財務省の役人や財政制度等審議会の委員は、気軽に長期収載品から後発品への移行と求める。だが、各種疾患の国際的・国内の臨床ガイドラインでも、古い医...  前回(7月1日)で述べた規制当局の国際的な本格的連携については、私的事情で恐縮であるが、少しお待ちいただきたい。 長期品と後発品は異なる  厚生労働省医政局の検討会の報告書が出た後、薬価に関する中央社会保険医療協議会での議論が7月5日から始まった。さまざまな要素があるが、7月6日付の姉妹紙RISFAXでは日本製薬団体連合会の岡田安史会長が、長期収載品について、『医療現場からの要望などもあり、「撤退したくてもできないのが実態だ」と述べた』と報じられ、筆者も同感である。以前からどうして強く主張しないのかと思っていた(主張する優先順位がそれほど高くなかったのであろうか)。  素人の財務省の役人や財政制度等審議会の委員は、気軽に長期収載品から後発品への移行と求める。だが、各種疾患の国際的・国内の臨床ガイドラインでも、古い医薬

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