NOTEBOOK-こぼれ話
「コロナ特需で最高業績」の企業が辿るリストラの道
2023年7月15日号
塩野義製薬が7月10日、早期退職者を募ると発表し、業界内では「ついに塩野義も……」との声が上がっている。ただ、それには訳がある。因果関係は不明だが、コロナ特需で過去最高業績を叩きだした製薬企業が決まって人員整理に踏み切っているからだ。 代表格はファイザー。同社はワクチンの「コミナティ」と治療薬の「パキロビッド」で荒稼ぎし、21年と22年は2期連続で過去最高業績を更新。そして、22年にファイザー日本法人では大幅な人員削減を実施した。割増退職金は最大4.5年分(賞与含め76.5ヵ月分)と大盤振る舞いで、他社からの羨望の眼差しが集まったことは記憶に新しい。 中外製薬も日本政府に納入した新型コロナ薬「ロナプリーブ」の売上高を、22年は2000億円計上。全体の売上高は創業以来、初めて1兆円を超えた。その矢先の4月、40歳以上の早期退職者を募集。374人が応募し、6月末で会社を去...
塩野義製薬が7月10日、早期退職者を募ると発表し、業界内では「ついに塩野義も……」との声が上がっている。ただ、それには訳がある。因果関係は不明だが、コロナ特需で過去最高業績を叩きだした製薬企業が決まって人員整理に踏み切っているからだ。 代表格はファイザー。同社はワクチンの「コミナティ」と治療薬の「パキロビッド」で荒稼ぎし、21年と22年は2期連続で過去最高業績を更新。そして、22年にファイザー日本法人では大幅な人員削減を実施した。割増退職金は最大4.5年分(賞与含め76.5ヵ月分)と大盤振る舞いで、他社からの羨望の眼差しが集まったことは記憶に新しい。 中外製薬も日本政府に納入した新型コロナ薬「ロナプリーブ」の売上高を、22年は2000億円計上。全体の売上高は創業以来、初めて1兆円を超えた。その矢先の4月、40歳以上の早期退職者を募集。374人が応募し、6月末で会社を去っ
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