医薬経済オンライン

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「手代木マジック」終演後に訪れる危機

塩野義製薬の「盛り過ぎ」新中計に市場も冷ややか

2023年7月15日号

 一部の“与党メディア”によると、「手代木マジック、再び」なのだそうだ。塩野義製薬が6月1日に、自信たっぷりに発表した30年度までの新しい中期経営計画「STS2030 Revision」。韓国の人気アイドルグループが放つニューアルバムのようなネーミングである点はさておき、最終年度の売上高目標を3年前の中計目標数値より2000億円上積みして、8000億円へと引き上げた。早期退職の実施もしれっと追加した。  成長をもたらすドライバーとして、人員の適正化をベースに新計画は3つを挙げた。開発パイプラインに並んでいる10個の新薬の上市・拡大と、新型コロナウイルス感染症の流行が今後も続くことを前提とした経口治療薬「ゾコーバ」並びにゾコーバ後継薬の市場浸透、そしてヒト免疫不全ウイルス(HIV)治療薬関連ビジネスのアップデートだ。  今後7年半の間に、2ケタに上る新規化...  一部の“与党メディア”によると、「手代木マジック、再び」なのだそうだ。塩野義製薬が6月1日に、自信たっぷりに発表した30年度までの新しい中期経営計画「STS2030 Revision」。韓国の人気アイドルグループが放つニューアルバムのようなネーミングである点はさておき、最終年度の売上高目標を3年前の中計目標数値より2000億円上積みして、8000億円へと引き上げた。早期退職の実施もしれっと追加した。  成長をもたらすドライバーとして、人員の適正化をベースに新計画は3つを挙げた。開発パイプラインに並んでいる10個の新薬の上市・拡大と、新型コロナウイルス感染症の流行が今後も続くことを前提とした経口治療薬「ゾコーバ」並びにゾコーバ後継薬の市場浸透、そしてヒト免疫不全ウイルス(HIV)治療薬関連ビジネスのアップデートだ。  今後7年半の間に、2ケタに上る新規化合

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