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医政羅針盤

高齢者急性期医療と地域包括ケア病棟

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2023年7月15日号

 6年に1度のトリプル改定となる次期診療報酬改定は、地域医療構想の実現や地域包括ケアシステムの構築の目標年とされてきた25年までの期間で、最後のタイミングとなる改定であり、25年以降の人口動態の変化と医療・介護のあり方も視野に入れながら、どのような方向性が打ち出されることになるのか、注目されている。  ひとつの論点として挙げられているのが、要介護高齢者などに対応した急性期入院医療をどこの病院で担うのか、という問題である。  超高齢化が進むなか、慢性疾患を抱えて療養生活を継続する高齢患者が、症状の悪化を繰り返しながら、最期の看取りへと至る生活を支える診療機能に対するニーズが増大する。こうした虚弱・要介護高齢者の複合的で全人的な医療ニーズは、臓器別の専門に細分化した医療に高い機能を発揮できる大規模急性期病院よりも...  6年に1度のトリプル改定となる次期診療報酬改定は、地域医療構想の実現や地域包括ケアシステムの構築の目標年とされてきた25年までの期間で、最後のタイミングとなる改定であり、25年以降の人口動態の変化と医療・介護のあり方も視野に入れながら、どのような方向性が打ち出されることになるのか、注目されている。  ひとつの論点として挙げられているのが、要介護高齢者などに対応した急性期入院医療をどこの病院で担うのか、という問題である。  超高齢化が進むなか、慢性疾患を抱えて療養生活を継続する高齢患者が、症状の悪化を繰り返しながら、最期の看取りへと至る生活を支える診療機能に対するニーズが増大する。こうした虚弱・要介護高齢者の複合的で全人的な医療ニーズは、臓器別の専門に細分化した医療に高い機能を発揮できる大規模急性期病院よりも、

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