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薬価キーワード ざっくり解説!

加算率の ポイント制

第21回 加算率を決めるための 「物差し」

2023年8月1日号

 果たしてこの説明でわかるだろうか?加算率の定量化(ポイント制)は「新薬の有用性をいくつかの因子に分解し、それぞれの充足に係る比重を勘案して、各因子の充足度を積算することにより、加算率を定量的に算出したもの」。これでは、大半の人はまったくわからないはずだ。とりあえず、新薬収載時の有用性評価で、薬価の加算率を何%にするかについては、さまざまな項目をポイント化して積み上げる「定量的評価」が行われている、と理解しておこう。  重要なのは、一から新たに加算率を決めるルールをつくり出したわけではなく、過去に適用されてきた加算率の実績自体を「妥当なもの」と捉えて、加算の根拠を「見える化」したということだ。厚生労働省の研究班がポイント化の手法を開発し、14年度からポイント制化が、実際の薬価算定に用いられることになった。まず、新薬の有用性系加算...  果たしてこの説明でわかるだろうか?加算率の定量化(ポイント制)は「新薬の有用性をいくつかの因子に分解し、それぞれの充足に係る比重を勘案して、各因子の充足度を積算することにより、加算率を定量的に算出したもの」。これでは、大半の人はまったくわからないはずだ。とりあえず、新薬収載時の有用性評価で、薬価の加算率を何%にするかについては、さまざまな項目をポイント化して積み上げる「定量的評価」が行われている、と理解しておこう。  重要なのは、一から新たに加算率を決めるルールをつくり出したわけではなく、過去に適用されてきた加算率の実績自体を「妥当なもの」と捉えて、加算の根拠を「見える化」したということだ。厚生労働省の研究班がポイント化の手法を開発し、14年度からポイント制化が、実際の薬価算定に用いられることになった。まず、新薬の有用性系加算に

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