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薬のおカネを議論しよう

深刻なジェネリック不足「薬価上げはできないのか」

第94回

医療ガバナンス研究所医師  谷本哲也

2023年8月1日号

 ジェネリック医薬品の不足が続いている。実際、解熱剤が足りない、鎮咳薬もないと、最近では日々の診療で処方する際に困ることが常態化した。近隣の薬局から頻用薬の在庫状況について毎日FAXで連絡をもらい、それを見ながら処方内容を決めている。面倒なことこのうえない。  また、在庫はあっても僅少なので、日数を制限したり、用量を少なめにしたりも必要だ。午前中はまだ在庫があったがなくなったので、一旦出した処方を変更してくれ、という依頼も薬局側から頻繁に来る。近所の薬局にはないが、別の薬局に行けばまだあるかもしれないので、そちらに行ってほしい、と患者に頼むケースもある。  神奈川県の川崎駅アトレ内及び東京都の立川駅エキュート内にあるクリニックで内科外来診療を行っているが、6月、7月とも来院する新型コロナウイルス感染患者が数多く、日々対応...  ジェネリック医薬品の不足が続いている。実際、解熱剤が足りない、鎮咳薬もないと、最近では日々の診療で処方する際に困ることが常態化した。近隣の薬局から頻用薬の在庫状況について毎日FAXで連絡をもらい、それを見ながら処方内容を決めている。面倒なことこのうえない。  また、在庫はあっても僅少なので、日数を制限したり、用量を少なめにしたりも必要だ。午前中はまだ在庫があったがなくなったので、一旦出した処方を変更してくれ、という依頼も薬局側から頻繁に来る。近所の薬局にはないが、別の薬局に行けばまだあるかもしれないので、そちらに行ってほしい、と患者に頼むケースもある。  神奈川県の川崎駅アトレ内及び東京都の立川駅エキュート内にあるクリニックで内科外来診療を行っているが、6月、7月とも来院する新型コロナウイルス感染患者が数多く、日々対応に

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