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時流遡航

日々諸事遊考68

第308回 ─しばし随想の赴くままに 早朝の散策を介し遠き日の離島生活を回想する─

本田成親

2023年8月15日号

多摩川中流(稲城市から府中市方面を見る)  今時刻は午前5時、自宅から徒歩10分ほどの多摩川畔に立ち、独り静かに川面の放つほのかな輝きを見つめている。老い果てたこの身の最後の悪足掻きとでも言うべきか、近年すっかり慣習化した早朝散歩の途上でのことである。健康維持のための早朝散歩と言えば既定ルートを足早に進むのがお決まりだから、多摩川伝いの散歩者の多くは、両岸の堤防上を上流あるいは下流方向へとひたすら歩み去っていく。健康維持には速歩や適切な歩行姿勢が不可欠などと喧伝される昨今にあっては、多くの人々がそんな奨めに倣うのも当然のことだろう。だが、不良老人妄想族を自称する愚身などは、それらの教示など一切無視し、自然体で気ままに一帯を散策するのが己の健康維持には最善だと考えている。  それゆえに、臨機応変散策ルートの変更もする... 多摩川中流(稲城市から府中市方面を見る)  今時刻は午前5時、自宅から徒歩10分ほどの多摩川畔に立ち、独り静かに川面の放つほのかな輝きを見つめている。老い果てたこの身の最後の悪足掻きとでも言うべきか、近年すっかり慣習化した早朝散歩の途上でのことである。健康維持のための早朝散歩と言えば既定ルートを足早に進むのがお決まりだから、多摩川伝いの散歩者の多くは、両岸の堤防上を上流あるいは下流方向へとひたすら歩み去っていく。健康維持には速歩や適切な歩行姿勢が不可欠などと喧伝される昨今にあっては、多くの人々がそんな奨めに倣うのも当然のことだろう。だが、不良老人妄想族を自称する愚身などは、それらの教示など一切無視し、自然体で気ままに一帯を散策するのが己の健康維持には最善だと考えている。  それゆえに、臨機応変散策ルートの変更もするし

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