医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

免疫腫瘍薬が伸びを牽引する抗がん剤

第197回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2023年8月15日号

 本誌22年12月15日号で、「22年の抗がん剤市場は1%増に鈍化」という予測値を取り上げた。これは1~9月に3億ドル以上あった抗がん剤市場からの推定だったが、実際にまとめた抗がん剤市場は売上げが新たに公表されたものも加わり、4%増の1867億ドルとなった(図1)。抗がん剤市場の前期比増加額は21年の123億ドル増から22年は66億ドル増に減少しているが、世界最大の薬効であることに変わりはない。  新型コロナ関連製品売上げが急減しているファイザーは抗がん剤に注力しているが、乳がんの「イブランス」以外に20億ドル以上の超大型品を持たないうえ、年間10億ドルを超える「インライタ」は米国で25年のパテント切れが近づく。そのため今年7月、研究開発のトップをオンコロジーとそれ以外に分けて2人体制とし、いずれも創薬段階から臨床開発までのすべてを担うかたちとした...  本誌22年12月15日号で、「22年の抗がん剤市場は1%増に鈍化」という予測値を取り上げた。これは1~9月に3億ドル以上あった抗がん剤市場からの推定だったが、実際にまとめた抗がん剤市場は売上げが新たに公表されたものも加わり、4%増の1867億ドルとなった(図1)。抗がん剤市場の前期比増加額は21年の123億ドル増から22年は66億ドル増に減少しているが、世界最大の薬効であることに変わりはない。  新型コロナ関連製品売上げが急減しているファイザーは抗がん剤に注力しているが、乳がんの「イブランス」以外に20億ドル以上の超大型品を持たないうえ、年間10億ドルを超える「インライタ」は米国で25年のパテント切れが近づく。そのため今年7月、研究開発のトップをオンコロジーとそれ以外に分けて2人体制とし、いずれも創薬段階から臨床開発までのすべてを担うかたちとした。

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