ドクターかでいの医療の裏技
不採算品再算定の陳情
第41回
かでい伝次郎
2023年8月15日号
23年度薬価改定でこのところの円安や新型コロナウイルス禍を背景にした原薬価格やエネルギー費の高騰で、不採算となっている医薬品に対し、安定供給の確保のため、328成分・1100品目(薬価収載全品目の5.7%相当)に不採算品再算定が実施され、薬価が引き上げられた。今年度は診療報酬改定がなかったので、この薬価改定は中間年改定ということになる。
どういうわけか、この最新の薬価改定の少し後の5月、厚生労働省から企業各社に対し、不採算品再算定を希望するのであれば、上申せよとの連絡が入った。23年度薬価改定は、22年9月に実施された「物価高騰等の影響による不採算品目の状況に関する調査」に基づいているが、次回(24年度)の薬価改定の用意をこんなに早くに行うというのは驚きだった。現時点で不採算であっても、原価が落ち着くかもしれないのに、今から薬価改定の用意をさ...
23年度薬価改定でこのところの円安や新型コロナウイルス禍を背景にした原薬価格やエネルギー費の高騰で、不採算となっている医薬品に対し、安定供給の確保のため、328成分・1100品目(薬価収載全品目の5.7%相当)に不採算品再算定が実施され、薬価が引き上げられた。今年度は診療報酬改定がなかったので、この薬価改定は中間年改定ということになる。
どういうわけか、この最新の薬価改定の少し後の5月、厚生労働省から企業各社に対し、不採算品再算定を希望するのであれば、上申せよとの連絡が入った。23年度薬価改定は、22年9月に実施された「物価高騰等の影響による不採算品目の状況に関する調査」に基づいているが、次回(24年度)の薬価改定の用意をこんなに早くに行うというのは驚きだった。現時点で不採算であっても、原価が落ち着くかもしれないのに、今から薬価改定の用意をさせ
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