財界論
政財界に分厚い人脈
第35回 牛尾治朗氏の神業と負の歴史
茨城大学名誉教授 古賀純一郎
2023年8月15日号
“寝業師”“フィクサー”と呼ばれ財界に半世紀以上も君臨してきた牛尾治朗ウシオ電機名誉相談役が6月末亡くなった。92歳だった。経済同友会代表幹事、日本生産性本部会長、日本青年商工会議所会頭などを歴任。政財官界に張り巡らした人脈が突出して分厚く、重厚長大の保守本流の大企業が幅を利かす財界のなかで、縦横無尽の活動を続け、財界の総本山日本経団連も政治関連の案件などで頼りにすることが少なくなかった。
訃報に最も強く反応したのは愛弟子ともいえる牛尾学校の門下生の新浪剛史同友会代表幹事だった。「大きな功績を残された経済人であり、私個人にとっても本会に導いてくださった恩のある方」「偉大な大先輩の志を受け継ぎ、(略)日本経済の発展に貢献された遺志を胸に、ありし日を偲びつつ、改めて新しい国造りへの貢献を決意したい」と最大限の賛辞を贈った。
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“寝業師”“フィクサー”と呼ばれ財界に半世紀以上も君臨してきた牛尾治朗ウシオ電機名誉相談役が6月末亡くなった。92歳だった。経済同友会代表幹事、日本生産性本部会長、日本青年商工会議所会頭などを歴任。政財官界に張り巡らした人脈が突出して分厚く、重厚長大の保守本流の大企業が幅を利かす財界のなかで、縦横無尽の活動を続け、財界の総本山日本経団連も政治関連の案件などで頼りにすることが少なくなかった。
訃報に最も強く反応したのは愛弟子ともいえる牛尾学校の門下生の新浪剛史同友会代表幹事だった。「大きな功績を残された経済人であり、私個人にとっても本会に導いてくださった恩のある方」「偉大な大先輩の志を受け継ぎ、(略)日本経済の発展に貢献された遺志を胸に、ありし日を偲びつつ、改めて新しい国造りへの貢献を決意したい」と最大限の賛辞を贈った。
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