巻頭言
AGにはルール上の対応を、 健全な競争を阻害している
成川衛・北里大学 薬学部臨床医学(医薬開発学)教授
2023年9月1日号
──厚生労働省の有識者検討会で委員を務めた立場から、その報告書をどう評価していますか。
成川 薬価制度や流通、産業構造の検証など幅広い領域について、問題提起はそれなりにできたのではないか。ただ、報告書が出ただけでは解決はしないので、フォローアップが必要。とくに「流通改善ガイドライン(GL)」に関して、改訂に向けた検討は歓迎するが、法的拘束力がないので、遵守状況を確認し、必要な対応を取ることが重要だ。
──後発品の安定供給に向けては、どんな対応が必要と考えますか。
成川 共同開発には、製造などのノウハウの共有や開発リスクの低減といったメリットがある一方、単なる品揃えや規格揃えを目的とした共同開発は市場に流通する品目数ばかりが増え、卸の負担増、過当競争、生産効率の低下を招いている。共同開発の事実が外部...
──厚生労働省の有識者検討会で委員を務めた立場から、その報告書をどう評価していますか。
成川 薬価制度や流通、産業構造の検証など幅広い領域について、問題提起はそれなりにできたのではないか。ただ、報告書が出ただけでは解決はしないので、フォローアップが必要。とくに「流通改善ガイドライン(GL)」に関して、改訂に向けた検討は歓迎するが、法的拘束力がないので、遵守状況を確認し、必要な対応を取ることが重要だ。
──後発品の安定供給に向けては、どんな対応が必要と考えますか。
成川 共同開発には、製造などのノウハウの共有や開発リスクの低減といったメリットがある一方、単なる品揃えや規格揃えを目的とした共同開発は市場に流通する品目数ばかりが増え、卸の負担増、過当競争、生産効率の低下を招いている。共同開発の事実が外部で判
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