「先生に嫌われたら怖い」を克服するスキルとは何か？

アフターコロナを生き抜くMR像

第26回　営業は断れてからという一般論が通用しないMR研修

株式会社ピグマリオン代表取締役社長　柏惠子

2023年9月1日号

　私は、人材育成コンサルタントであり、研修講師である。まったくの業界外のいわば部外者でありながら製薬会社MR研修に日々関わっている。MR向け研修内では、実にさまざまな課題が見えてくる。　MR研修を日々実施しながら受講者であるMRとのやり取りやいただく質問で多いのが、先生に対しての忖度や遠慮である。「先生に嫌われたら怖い」「先生に怒られたら怖い」「ルートセールスなので、出禁は困る」という先生に対する遠慮、配慮、忖度。そのひとつの弊害として9月1日号で指摘した「くどい敬語」が習慣化している。対話の頭に忖度フレーズを連打して、少ない面談時間を無駄にしているのではないか、という疑惑だ。　とくにこの手の「先生に嫌われたら怖い」系の質問が殺到するのは、先生にイエス・ノーをしっかりいただいてくる「クロージング研修」や、なかなか会えない... 　私は、人材育成コンサルタントであり、研修講師である。まったくの業界外のいわば部外者でありながら製薬会社MR研修に日々関わっている。MR向け研修内では、実にさまざまな課題が見えてくる。　MR研修を日々実施しながら受講者であるMRとのやり取りやいただく質問で多いのが、先生に対しての忖度や遠慮である。「先生に嫌われたら怖い」「先生に怒られたら怖い」「ルートセールスなので、出禁は困る」という先生に対する遠慮、配慮、忖度。そのひとつの弊害として9月1日号で指摘した「くどい敬語」が習慣化している。対話の頭に忖度フレーズを連打して、少ない面談時間を無駄にしているのではないか、という疑惑だ。　とくにこの手の「先生に嫌われたら怖い」系の質問が殺到するのは、先生にイエス・ノーをしっかりいただいてくる「クロージング研修」や、なかなか会えない施設

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