医薬経済オンライン

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ドクターかでいの医療の裏技

研修医の過労死

第42回

かでい伝次郎

2023年9月1日号

 昨年5月、神戸市で消化器内科の専攻医が自宅で自殺し、極度の長時間労働により精神障害を発症したことがその原因であるとして労災認定された。亡くなる前3ヵ月間もの間連続して労働し、平均185時間の時間外労働(直近1ヵ月では207時間50分)だったという。これに対し、専攻医が勤務していた研修病院の院長(大学の元外科教授)が記者会見し、自己研鑽や睡眠時間などが含まれており、これら時間外労働のすべてが労働時間ではなく、亡くなった専攻医の自主性を尊重した職場環境であるとの認識を示した。  専攻医というのは、最近まで後期研修医と呼ばれていた身分で、初期研修を修了した後、日本専門医機構の定める専門研修プログラムに登録し、専門医になることをめざす医師のことである。一般に初期研修医は労働時間もよく管理され、収入も保証されているが、その後の専攻医ともなると、...  昨年5月、神戸市で消化器内科の専攻医が自宅で自殺し、極度の長時間労働により精神障害を発症したことがその原因であるとして労災認定された。亡くなる前3ヵ月間もの間連続して労働し、平均185時間の時間外労働(直近1ヵ月では207時間50分)だったという。これに対し、専攻医が勤務していた研修病院の院長(大学の元外科教授)が記者会見し、自己研鑽や睡眠時間などが含まれており、これら時間外労働のすべてが労働時間ではなく、亡くなった専攻医の自主性を尊重した職場環境であるとの認識を示した。  専攻医というのは、最近まで後期研修医と呼ばれていた身分で、初期研修を修了した後、日本専門医機構の定める専門研修プログラムに登録し、専門医になることをめざす医師のことである。一般に初期研修医は労働時間もよく管理され、収入も保証されているが、その後の専攻医ともなると、昼も

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