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何でも薬価制度のせいにするのはいかがなものか
2023年9月1日号
中央社会保険医療協議会での製薬業界代表の意見陳述は、毎度「薬価基準制度」の問題点の指摘と改善の要求・提案という名の陳情である。だが、業界の改善案はあまり代わり映えがしない。現行薬価制度の美味しいところは温存、ネガティブな話は極力矮小化したいという都合の良いものに聞こえる。
研究開発型の新薬メーカーの団体、後発品企業の団体、欧米の外資系企業の団体は、異口同音に薬価制度に関連する主張や要望を飽きもせず毎度繰り返している。長い年月にわたって薬価制度への要望を繰り返し行うということは、業界意見陳述があまり大きな成果につながっていない証左とも言える。最近の医薬品産業の不振・低迷や不祥事まで、薬価制度に原因を求めたがる業界体質にこそ最大の弱点が隠されているような気がする。
とりわけ筆者が憂慮するのは、後発品に係る不祥事や...
中央社会保険医療協議会での製薬業界代表の意見陳述は、毎度「薬価基準制度」の問題点の指摘と改善の要求・提案という名の陳情である。だが、業界の改善案はあまり代わり映えがしない。現行薬価制度の美味しいところは温存、ネガティブな話は極力矮小化したいという都合の良いものに聞こえる。
研究開発型の新薬メーカーの団体、後発品企業の団体、欧米の外資系企業の団体は、異口同音に薬価制度に関連する主張や要望を飽きもせず毎度繰り返している。長い年月にわたって薬価制度への要望を繰り返し行うということは、業界意見陳述があまり大きな成果につながっていない証左とも言える。最近の医薬品産業の不振・低迷や不祥事まで、薬価制度に原因を求めたがる業界体質にこそ最大の弱点が隠されているような気がする。
とりわけ筆者が憂慮するのは、後発品に係る不祥事や安定
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