医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

小児がん治療薬の開発アプローチ

第121回 望まれるのは幅広い患者が参加できる臨床試験

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2023年9月15日号

 今回は小児がんに対する日本の開発アプローチ及び世界の開発状況を紹介する。  8月7日の厚生労働省の「創薬力の強化・安定供給の確保等のための薬事規制のあり方に関する検討会」で国立がん研究センター中央病院・小児腫瘍科長の小川千登世氏が、成人で承認されているが、小児で適応外のがん治療薬16品目について、日本人の安全性データなどもあることから、小児で臨床試験を経ずに承認するよう求めたことが、話題となった。  厚労省の24年予算概算要求では医薬品医療機器総合機構(PMDA)内に小児用医薬品の開発計画やオーファンドラッグの指定・指定見直しの相談機関が設置が盛り込まれた。小児がんでのドラッグラグ/ドラッグロスの改善に歩みを進めた。  現在、小児がん治療薬の開発プロセスは、日本小児科学会が中心となり分科会や関連学会などのアカデミ...  今回は小児がんに対する日本の開発アプローチ及び世界の開発状況を紹介する。  8月7日の厚生労働省の「創薬力の強化・安定供給の確保等のための薬事規制のあり方に関する検討会」で国立がん研究センター中央病院・小児腫瘍科長の小川千登世氏が、成人で承認されているが、小児で適応外のがん治療薬16品目について、日本人の安全性データなどもあることから、小児で臨床試験を経ずに承認するよう求めたことが、話題となった。  厚労省の24年予算概算要求では医薬品医療機器総合機構(PMDA)内に小児用医薬品の開発計画やオーファンドラッグの指定・指定見直しの相談機関が設置が盛り込まれた。小児がんでのドラッグラグ/ドラッグロスの改善に歩みを進めた。  現在、小児がん治療薬の開発プロセスは、日本小児科学会が中心となり分科会や関連学会などのアカデミア

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence